DJI、待望のフラッグシップモデル DJI Mavic 3発表 向上したセンサー機能、デュアルカメラシステム、全方向障害物検知など最高のクオリティ映像を実現する、究極のカメラドローンへと進化

DJI、待望のフラッグシップモデル DJI Mavic 3発表

向上したセンサー機能、デュアルカメラシステム、全方向障害物検知など

最高のクオリティ映像を実現する究極のカメラドローンへと進化

2021年11月5日,民生用ドローンと創造性あふれるカメラ技術で世界をリードするDJIは、フラッグシップモデルである折りたたみ式カメラドローンの新製品 DJI Mavic 3を発表しました。このモデルは大胆かつスマートにアップグレードされ、空撮コンテンツ制作の常識を一新します。前作の発表から3年、世界中で最も高い人気を誇るドローンシリーズからすべての性能が進化を遂げ、DJI Mavic 3が再登場しました。あらゆる機能において高い性能を発揮し、飛行、撮影、そして趣味としてのドローンの可能性を押し広げます。

DJI Mavic 3は最高レベルの性能を持ち、世界で最も人気のドローンであるMavicシリーズのハイエンドモデルとしてすべてのパーツを再設計しています。4/3型CMOS Hasselbladカメラと28倍ハイブリッドズーム対応の望遠カメラに加え、最大200 m先の障害物を検知する全方向障害物検知[1]や、再設計されたバッテリーで最大飛行時間46分を実現したDJI Mavic 3は、これまで経験し得なかった飛行体験と卓越したコンテンツ制作体験を提供します。アップグレードしたハードウェアとソフトウェアにより5.1K/50fps動画撮影に対応、低照度環境下での撮影感度が向上し、絶妙な色合いまで忠実に再現します。また、4K/120fpsにも対応し、高品質のスローモーション映像も撮影できます。Mavic 3シリーズにはMavic 3とMavic 3 Cineの2つのモデルを展開します。さらに高度な撮影に対応したMavic 3 CineモデルはApple ProRes 422 HQコーデックに対応、より柔軟な動画編集を行うことができます。また、1TB SSDを機体に内蔵し、高速のデータ保存が可能となりました。

「Mavic 3の開発は、DJIのエンジニア達にとって根気のいるプロジェクトでした。難度の高い技術的な問題を解決しながら、プロ品質の撮影性能と飛行性能をコンパクトなコンシューマードローンに搭載するという、Mavicシリーズに欠かせないゴールを再び実現する必要がありました。Mavic 3は小型化、性能強化、包括的な飛行安全性の確保、そして映像品質の向上を妥協せず全て実現し、ユーザーは複雑な操作なく最高レベルの映像を撮影することができます。Mavic 3は、ビデオグラファーやフォトグラファーに加え、世界中の映像プロダクションやメディア関係者の期待に応え、皆さんを驚かせることでしょう。」と、DJI ヨーロッパ クリエイティブ ディレクターのFerdinand Wolfは述べています。

デュアルカメラシステムで、全てを凌駕する映像を

2016年、DJIは折りたたみ式ドローンの先駆けとなる初代Mavic Proをリリースし、初めてバックパックに収まるほどのコンパクトなボディにプロレベル品質の撮影性能を搭載しました。その2年後、スウェーデンの名門カメラメーカーHasselbladと協業し設計したMavic 2 Proをリリースしました。このモデルでは初めて1インチセンサーを搭載し、撮影性能の水準を押し上げました。今回再びHasselbladとタッグを組み、新たなデュアルカメラシステムを採用したDJI Mavic 3は、卓越したイメージング技術の新たなスタンダードを確立します。

DJI Mavic 3用に特別設計されたL2D-20c空撮カメラは、焦点距離24mmのレンズを使ったプログレードの4/3型CMOSセンサーを、洗練されたコンパクトなフォルムで機体に搭載しています。ハードウェアの性能とソフトウェアのアルゴリズムにHasselbladの厳しい基準を適用し、20MP画像の12-bit RAWフォーマットでの撮影や、5.1K/50fpsと4K/120fpsでの動画撮影を実現。動画解像度が向上したことで、より滑らかな映像が撮影でき、後処理工程での柔軟性が高まると共に120fpsでのスローモーション動画にも対応します。この大型イメージセンサーが、高い動画解像度と幅広いダイナミックレンジをもたらし、低照度環境下で発生するノイズを効率的に低減します。12.8ストップのネイティブダイナミックレンジに対応しているため、明部・暗部ともに細部まで詳細情報を保持でき、豊富な視覚情報を奥行き感のある映像で再現、プロレベルの撮影品質を実現します。f/2.8〜f/11の絞り調整が可能で、様々な照度環境下での空撮ニーズを満たしながら、シャープで鮮明な映像を捉えることができます。

重量わずか 12.5 g、焦点距離 24 mmの単焦点レンズはオートフォーカスと84°FOVに対応し、より細部までクリアに捉えます。DJI Mavic 3に搭載された2つ目のカメラには焦点距離 162 mm望遠レンズが搭載され、28倍ハイブリッドズーム(デジタル+光学)と絞りf/4.4に対応。遠くにある被写体もはっきりと確認でき、よりダイナミックでクリエティブな映像を離れたところからでも撮影します。今回、フォーカス速度を向上するため、新たにビジョン検知オートフォーカス技術 (VDAF) を採用。これによりHasselbladカメラは、機体に搭載された複数のビジョンセンサーと連携し距離データを取得することで、フォーカス速度を最適化します。

DJI Mavic 3は、長年研究を積み重ねてきた映像技術をもとに生み出された、ハッセルブラッド ナチュラルカラー ソリューション (HNCS)をMavic 2 Pro から引き続き採用し、忠実な色合いを再現します。プロレベルのイメージング技術を駆使し、高解像度で高いフレームレートの空撮映像を撮影できるだけでなく、10-bit D-Logカラープロファイルで最大10億種類の色を記録できます。色のグラデーションをより自然に再現し、後処理工程で柔軟に編集することができます。Mavic 3 CineはApple ProRes 422 HQコーデックに対応し、最大ビットレート3772Mbpsを実現。プロユーザーにとって、日常業務のポストプロダクション工程でのニーズを満たすパワフルなツールとなります。[2] また、ProResコーデックや高フレームレート動画といった大きな容量のデータを扱えるよう、Mavic 3 Cineでは1TB SSDを内蔵しています。DJI 10Gbps 高速データ転送ケーブルも同梱することでエクスポート作業をより効率化し、サイズの大きなデータでもスピーディに転送することができます。

進化した安全機能で、安心の飛行を

DJIは革新的な安全機能の開発においてドローン業界を牽引してきました。DJI Mavic 3もその考えを継承し、アップグレードした障害物検知機能や航行システムを搭載、安全な飛行を実現するサポートを提供します。APAS 5.0は、魚眼レンズを使った6つのビジョンセンサーと広角レンズを使用した2つのセンサーを組み合わせ、複雑な環境下でも全方向の障害物をスムーズかつ継続的に検知し、障害物を回避する安全な飛行ルートを計画します。[3]また、全方向障害物検知システムにより刷新されたActiveTrack 5.0 [4]で、より直感的なトラッキングが可能になり、ノーマルモードの飛行でも障害物を検知します。前バージョンのActiveTrackは、動いている被写体の前後から、もしくは、動いている被写体の側面を飛行しながらのトラッキングなど、ドローン自体は被写体の動きをフォローするだけでした。一方、ActiveTrack 5.0では、Mavic 3は被写体の前後、左右、斜めの動きに合わせたトラッキングや、動いている被写体の側面や周りを飛行しながらのトラッキングも可能です。被写体が速く動き一時的にカメラからフレームアウトしてしまった場合でも、機体に搭載されたビジョンセンサーが被写体を捉え続け、被写体が再びフレーム内に収まるようトラッキングを継続します。全方位検知機能が向上したことで、アクティブトラック中、パイロットはドローンやカメラをより滑らかに操作することができます。

DJI Mavic 3はパワフルな測位アルゴリズムに対応し、GPS、GLONASS、BeiDouの衛星信号を使ってホバリング精度を向上しています。このアルゴリズムにより今まで以上に速く複数の衛星から信号を受信することができます。また、測位精度が向上により、長時間露光での撮影やタイムラプス撮影中、空中でのドリフト飛行が減り、さらに高い安定性を実現します。

DJI Mavic 3は、飛行中のドローンの安全性を確保するためDJIが先駆けとなり開発を進めてきた、他の安全機能も搭載しています。安全機能の一つであるジオフェンス機能は、重要施設の周辺や制限高度の近くを飛行時、ドローンパイロットに警告します。また、AeroScopeリモートIDシステムにより、重要施設等のあるエリアに近接する空中のドローンを、現地当局が認識・監視することができます。DJI Air 2Sで初めて採用したAirSenseシステムをDJI Mavic 3にも搭載し、付近を飛行中の航空機やヘリコプターから発せられるADS-B(放送型自動位置情報伝送)信号を受信しパイロットに警告するため、パイロットは迅速に安全な別の場所へとドローンを移動することができます。

より長いバッテリー駆動時間と向上した空力性能により、長時間飛行を実現

2016年、DJIは30分近い飛行時間を実現したPhantom 4と初代Mavic Proをリリースし、ドローンの飛行時間の新たなスタンダードを確立しました。その後、新モデルをリリースする度に飛行技術を向上し、飛行時間は徐々に伸びていきました。DJI Mavic 3ではドローンの飛行性能と電力消費に関わるあらゆる要素を再設計し、理想的な環境下で最大46分と飛行時間を大幅に延長、ダイナミックなシーンの撮影にも十分時間をかけることができます。また、モーターとプロペラをエネルギー効率の高いものへ改善、バッテリー容量を増やし、その分ドローンの骨組みや部品の重量を軽減しました。さらに、アーム、ボディ、ジンバルの形状に航空力学の原理を取り入れ、合理的な設計を施しました。風胴試験の結果では、DJI Mavic 3の風圧抵抗性能は前モデルと比較し35%向上、飛行速度も大幅に改善されました。

アドバンストRTHで、安全な帰還

DJIはこれまでもReturn-To-Home (RTH)システムを採用し、極度のバッテリー残量低下や送信機との接続が途切れてしまった場合など、ドローンを自動でホームポイントまで帰還させ安全性を確保してきました。これまでのRTHでは、ドローンは飛行経路に障害物がない高度まで上昇した後、直線でホームポイント上空まで飛行、その後ホームポイントまで下降し着陸していました。DJI Mavic 3 ではこのシステムがアップグレードし、最短で安全性とエネルギー効率が最も高い飛行ルートを機体が自動で計画、ホームポイントまで帰還します。ドローンは同時にその時点での風速を計測し、風速とRTH経路をもとに、帰還に必要となる電力をリアルタイムで計算します。このように DJI Mavic 3 は効率的なRTHを実現し、撮影により多くの時間を割くことができます。

信号ロストを防ぐDJI O3+とセルラー伝送ドングル

アップグレードした伝送システムDJI O3+は、強い信号干渉がある環境など厳しい条件下でも、安定した滑らかでクリアな映像を伝送します。O3+の最大制御範囲は15km[5]でさらに遠くまで飛行させることができ、より安定した信号伝送と低遅延の動画伝送を実現、パイロットは安心して飛行することができます。DJI Mavic 3 は1080p/60fpsのライブ映像の高フレームレート伝送を可能にしたDJI史上初のドローンです。カメラビューで表示される映像の画質が実際のカメラで録画している映像に近いものを実現します。また、O3+により操作への応答性も向上しています。

DJI Mavic 3本体に固定できるアクセサリーDJI セルラー伝送ドングル[6]を使えば、さらに飛行安全性を強化できます。O3+信号が建物や木々などによって遮られた場合、このドングルによりO3+伝送システムから4Gネットワークへシームレスに切り替え、滑らかで安定した接続を継続します。また、低高度での飛行や大きな建物の間などを飛行する時でも、より安全で信頼性の高い飛行体験を提供します。

様々なインテリジェントモードで、無限の創造性

Mavic 3は幅広いインテリジェントモードに対応しています。飛行経路やカメラの動きを巧みに調整しながら、ハイレベルの写真や動画制作、編集ができ、ドローンを最大限に活用できます。

  • マスターショット[4]:素早く簡単に、高品質のコンテンツを作成します。アプリ上で映像とBGMを自動で編集し、短時間で動画を作成、アプリから直接友人などに共有することもできます。
  • パノラマモード[4]:直接ドローン上で撮影した写真の合成処理を行うため、DJI Fly アプリやポストプロダクション工程の作業は必要なく、息をのむような風景を鮮明なディテールで捉えることができます。
  • クイック転送[4]:送信機に接続せずモバイル端末にそのまま素材を保存したり、端末上でデータ処理することができます。Wi-Fi 6 プロトコルを使用し、さらに短時間で機体からモバイル端末に素材を転送できるようになりました。

高度な新アクセサリー

新機能や性能アップグレードに加え、新しいアクセサリーも数多く展開します。

  • 新登場のスマート送信機DJI RC Pro:アンテナ性能が向上、伝送距離は最大15 km[5]を誇り、スムーズな操作体験を実現します。1000ニトの高輝度画面で視認性が向上し、屋外での撮影に適しています。送信機のバッテリー駆動は最大3時間まで伸び、充電時間は90分と効率的です。
  • DJI 65W ポータブル充電器:充電時間約96分の高速充電に対応。USB Type-C出力ポートがあり、ノートパソコンやスマートフォンの充電にも対応しています。
  • DJI コンバーティブル キャリーバッグ:新デザインが施され、ショルダーバッグ/バックパックとしても使用可能です。Mavic 3本体やアクセサリーなどスタイリッシュに持ち運ぶことができます。
  • DJI Mavic 3 広角レンズ:最大108°FOVに対応し、より没入感の高いFPV飛行体験を提供します。
  • DJI Mavic 3 ストレージカバー:軽量素材を使用したシンプルなデザイン。機体を折りたたんで移動する際、カメラやジンバル、プロペラを保護します。
  • DJI ND フィルターセット:ND4/8/16/32 と ND64/128/256/512 の2種類があり、どんなに明るい環境でもクリアな映像を撮影できます。
  • DJI 10Gbps 高速データ転送ケーブル:ドローンからパソコンに高速で素材をダウンロードできます。高速伝送により、現場で素材のバックアップを撮ることが可能です。

DJI Care Refresh

DJI Care Refreshは水没、衝突、物損などをカバーする包括的な保証プランで、DJI Mavic 3はDJI Care Refresh(1年版)と(2年版)の2種類に対応しています。従来のサービス特典の他「定期点検サービス、修理特別割引、安全使用特典」の3つの新特典が追加されます。機体を最高の性能に保ち、修理費用を大幅に削減することができるため、より安心してDJI Mavic 3をご利用いただけます。また、サービス有効期間中に製品リフレッシュ交換と修理特別割引を一度も利用したことがない場合、安全使用特典として、サービス終了後メーカー保証期間の1年延長、またはDJI Care Reflesh+を割引購入のいずれかご選択いただけます。詳細はhttps://www.dji.com/jp/service/djicare-refreshをご確認ください。

価格と販売時期

DJI Mavic 3は公式オンラインストアstore.dji.com、公式認定ストア、正規販売代理店より購入いただけます。

DJI Mavic 3 標準版:253,000円。Mavic 3機体、インテリジェントフライトバッテリー、RC-N1送信機、RC-N1ケーブル×3、バッテリー充電器、ストレージカバー、プロペラ1組×3他

DJI Mavic 3 Fly More コンボ:341,000円。Mavic 3 機体、インテリジェントフライトバッテリー×3、RC-N1送信機、RC-N1ケーブル×3、バッテリー充電器、バッテリー充電ハブ、ストレージカバー、プロペラ1組× 6、NDフィルターセット (ND4/8/16/32)、コンバーティブル キャリーバッグ他

DJI Mavic 3 Cine Premiumコンボ:583,000円。Apple ProRes 422 HQ 動画撮影に対応し、1TB SSDが内蔵されたMavic 3 Cineが同梱されています。Mavic 3 Cine 機体、インテリジェント フライトバッテリー×3、DJI RC Pro、バッテリー充電器、バッテリー充電ハブ、ストレージカバー、プロペラ1組×6、NDフィルターセット (ND4/8/16/32)、NDフィルターセット (ND64/128/256/512)、コンバーティブル キャリーバッグ、DJI 10Gbps 高速データ転送ケーブル他

DJI Mavic 3の詳細情報はこちらよりご確認ください:www.dji.com/jp/mavic-3

DJI について

DJIは、プロ、アマチュアユーザーのために、革新的なドローンやカメラ技術を開発、製造しているグローバルリーダーです。リモート操縦できるヘリコプターの実現に情熱を注ぐスタッフにより創業、運営される、飛行制御技術と手ブレ補正技術のエキスパートです。世界中のクリエイター、イノベーターが空撮や地上撮影を行う際に、使いやすく、安全な機材やプラットフォームを作ることをミッションとしています。DJIの革新的な製品とソリューションは、映画制作、建設業界、点検・調査業務、非常事態対策や人命救助、農業、管理保全、その他さまざまな産業で、100ヶ国を超える国で採用されています。

© 2021 DJI JAPAN. 記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先: DJI JAPAN 株式会社 初村 絵里 Mail: eri.hatsumura@dji.com

 
  1. RTH中、最大200 m先の検知が可能。
  2. DJI Mavic 3 Cineは、Apple ProRes 422 HQとH.264/H.265コーデックに対応、一方DJI Mavic 3は、H.264/H.265コーデックにのみ対応しています。3772Mbpsのビットレート Apple ProRes 422 HQコーデックで、4K/120fps動画を撮影時にのみ実現します。
  3. APAS 5.0は、適度な照度条件下での飛行中に最も効果的です。
  4. 今後のファームウェア更新で利用可能となります。(2022年1月予定)詳細は公式サイトの更新情報にてご確認ください。
  5. 障害物や電波干渉がなく、FCCに準拠している場合(日本国内では最大8km)。最大飛行距離の仕様は、無線の接続強度とレジリエンスを踏まえた概則になります。必ず現地の法律および規制に従い、許可がない限り、常に目視可能な場所で飛行させてください。
  6. DJIセルラー伝送ドングルは、後日、別途販売予定です。